履歴書と職務経歴書の違いと書き方のコツ

はじめに

転職活動の応募書類には「履歴書」と「職務経歴書」の2種類があります。
転職未経験の方は馴染みがないかもしれませんが、転職の応募には「履歴書」に加え「職務経歴書」の提出を求められることが一般的です。
応募書類は、選考の通過において大きな影響を与えます。
また、これらの書類はそれぞれ役割が異なるため、どちらもしっかりと準備することが大切です。
本記事では、履歴書と職務経歴書について、以下の点を解説いたします。
・履歴書と職務経歴書の違い
・履歴書の書き方
・職務経歴書の書き方
それぞれの違いや書き方を参考に、選考通過の確率を高めていきましょう。


履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書のおもな違いは、以下の通りです。
履歴書…応募者のプロフィールを確認するための書類
職務経歴書…応募者の業務経験やスキルを確認するための書類
企業側は、履歴書で応募者の経歴や人物像といった基本情報を見て、職務経歴書で応募者がどんな仕事をしてきたか、自社で活躍できそうかを見ています。
そのため、履歴書と職務経歴書の両方の提出が必要となるのです。

履歴書の書き方
履歴書は、基本情報を載せる書類であるため、様式やフォーマットがある程度決まっています。
基本的にはフォーマットに従い、項目を埋める形で問題ありません。
様式に決まりはありませんが、こだわりがない場合は、厚生労働省が作成した「厚生労働省様式」を使用しましょう。
公正な採用選考を確保する観点から、企業側にも参考になるように作成されているのでおすすめです。

PDF版(A4)https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kouroushourirekishoA4.pdf
Excel版(A4)https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kouroushourirekishoA4.xls

書き方のコツ
・手書き、パソコンはどちらでも構いません。企業から指定があれば従います。
・文体は「です・ます調」で統一します。
・年号は「和暦」か「西暦」に統一します。
・誤字脱字がないか確認します。
・学歴や職歴は基本的に古い順に記載します。
・学歴は高校から記入が一般的です。
・職歴は原則すべての入退社歴を記入します。ブランクがある場合は理由を簡単に書いておくとよいです。
・免許や資格は業務に役立ちそうなものを記入しましょう。ない場合は「特になし」で構いません。
・志望動機や特技、趣味などは面接の会話の糸口になる程度で簡潔に記入します。
・本人希望記入欄は、特段の理由がなければ「貴社の規定に従います」と記載します。

職務経歴書の書き方
職務経歴書は、さまざまなフォーマットやテンプレートが存在します。
基本的なフォーマットは、おもに以下の3つがあります。
・逆編年体形式…直近の経歴から記入します。最も一般的な形式です。
・編年体形式…過去の経歴から記入します。第2新卒や経歴が浅い人におすすめです。
・キャリア形式…業務内容ごとに分けて記入します。スキルや専門性をアピールできるのが特徴です。
リクルートエージェントやdoda、マイナビ転職といった転職サイト各社でテンプレートが用意されております。
フォーマットの選び方は自由なので、各サイトを見ながら自分に合った様式を選択しましょう。

書き方のコツ
・手書き、パソコンはどちらでも構いません。企業から指定があれば従います。
・文体は「です・ます調」で統一します。
・年号は「和暦」か「西暦」に統一します。
・誤字脱字がないか確認します。
・フォーマットのサイズは履歴書と統一します。(履歴書がA4なら職務経歴書もA4)
・職務概要は、これまでの職務経歴の要点を絞り、簡潔に記入します。
・職務経歴は、会社名、在籍期間、部署、業務内容、実績などを記入します。
業務内容や実績は数値を踏まえながら具体的に記載します。
・資格やスキルは、応募先の企業で活かせるものがあれば記入します。
・自己PRは、自分の仕事経験や実績と企業の求める人物像の重なる部分を強みとして記入します。
・志望動機は、履歴書では書ききれなかった事項や企業への志望度の高さ、魅力を記入します。


まとめ

本記事では、履歴書と職務経歴書について、以下の点を解説いたしました。
・履歴書と職務経歴書の違い
・履歴書の書き方
・職務経歴書の書き方
紹介した書き方のコツを参考にすれば、それだけでも選考通過の確率を高められます。
最初の作成は時間がかかりますが、今後の選考で役立つものになりますので、しっかり準備していきましょう。

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