ブラック企業の特徴と見分け方3選

はじめに

転職を考える際、「ブラック企業には入りたくない」と誰もが思うでしょう。
せっかく転職できたとしても、入社先の会社がブラック企業であれば、また会社を辞めてしまうことになりかねません。
そこで本記事では、ブラック企業について、以下の点を解説いたします。
・ブラック企業の定義
・ブラック企業の特徴
・ブラック企業の見分け方
ブラック企業の特徴や見分け方を参考に、ブラック企業につかまらない術を身につけていきましょう。

ブラック企業の定義

そもそも、ブラック企業とはどのような会社を指すのでしょうか?
実は、明確な定義はございません。
しかし、厚生労働省では、以下の特徴にあてはまる会社を一般的に「ブラック企業」としております。
1 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
2 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
3 このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
端的にいうと、「コンプライアンス意識が低く、長時間労働やノルマを課し、労働者を使い捨てる企業」といえるでしょう。

ブラック企業の特徴

では、ブラック企業は具体的にどのような特徴をもっているのでしょうか?
ここでは、ブラック企業の特徴を3つ紹介いたします。

残業時間が多い
残業時間の上限は、原則として月45時間、年360時間とされています。
繁忙期などを除き、ひと月あたりの残業時間が45時間以上である場合はブラック企業の可能性が高いといえます。
とくに、月の平均残業時間が「過労死」ラインの月80時間以上である場合は注意しましょう。

休日が少ない
一般的に、年間休日105日未満の場合は、ブラック企業である可能性が高いです。
法定労働時間である「1日8時間・週40時間」フルで働いた場合の年間休日は105日になります。
つまり、1日8時間労働で年間休日が105日未満である場合は、休日出勤にあたる労働を課されているといえるでしょう。
参考までに、カレンダー通りの休みであれば、年間120日前後の休日があります。
休日出勤をさせられたり、休日にも仕事の連絡が頻繁に来るようであれば注意が必要です。

離職率が高い
離職率が高いのも、ブラック企業の特徴です。
ブラック企業は労働環境が劣悪なため、労働者がどんどん辞めていきます。
厚生労働省の調査によると、新規大卒者の就職後3年以内の離職率は約30%となっております。
30%強~40%の離職率を超える企業は警戒しましょう。
ベテラン社員がいない、明らかに若手社員が多いような企業は要注意です。

ブラック企業の見分け方

ブラック企業の特徴がおわかりいただけたかと思います。
ここでは、ブラック企業の見分け方を3つ紹介いたします。

求人情報
求人情報を見て、以下のポイントにあてはまる場合はブラック企業である可能性が高いです。
・ずっと求人を募集している
・採用人数が異常に多い
・給与が異様に高い
・裁量(みなし)労働制である
・早々に管理職などの役職につかされる
など
また、「アットホーム」「やりがい」「若手が活躍」などのワードが求人情報に入っている場合も、会社のアピールポイントが無く、抽象的な言葉に頼らざるを得ない状況になっているので注意しましょう。

口コミ
企業の口コミサイトをみることも、ブラック企業を見分ける1つの方法です。
転職口コミサイトや「企業名 口コミ」で検索をかけることで、その企業の口コミを見ることができます。
求人情報などには載っていない、在籍者や退職者の生の声が書かれているのでおすすめです。
注意点としては、口コミは投稿者の主観やネガティブな要素が入りやすいということです。
すべての情報を鵜呑みにせず、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

実際の調査
求人情報やネットの情報だけではわからない場合は、直接企業に出向いて確認するのもよいでしょう。
例えば、
・夜遅くに会社の近くを通ると明かりがついている
・夜遅くに電話しても出る

このような場合は、長時間労働が横行している可能性が高いです。
また、面接でも以下のポイントにあてはまるようであれば注意しましょう。
・選考が簡単に通過する
・面接官の態度が横柄
・面接ですれ違う社員の表情が悪い
など
内部の事情は実際に入ってみないとわからない側面もありますので、企業と直接接点をもつタイミングは見逃さないようにすることが大切です。

基本的には、年齢が上がれば上がるほどスキルや経験が求められるため、転職の難易度は上がっていきます。

そのため、転職を考えている方は、いずれの年代であっても早めに動き出すことが大切です。
それぞれの年代に合わせ、自分がどのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えたうえで、チャレンジする分野を選んでいきましょう。


まとめ

本記事では、ブラック企業について、以下の点を解説いたしました。
・ブラック企業の定義
・ブラック企業の特徴
・ブラック企業の見分け方
世の中には多数の企業が存在しているため、残念ながらブラック企業が多いのも事実です。
今回紹介した特徴と見分け方を参考に、ブラック企業に引っ掛からないようにしていきましょう。

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